2003年4月29日

　昨日はいつ戻るかわからないと言われたが、もしかすると昨夜の内に戻っているかもしれないのでMeena邸へと向かう。その前にRajini邸へと寄ってみる。まあ、会えないとは思うが。
案の定、バンガロールに行っているらしい…って、あんたは隣の家のガードマンじゃないのか？何故知っている？（笑）
で、Meena邸である。チャイムを鳴らすと昨日と同じガードマンとドライバーさんが顔を覗かせる。「Meenaさんは戻ってる？」「入って」ん？居るのか？

　玄関前（というのかなぁ？）にある作り付けの椅子に腰掛け待つように言われる。車庫の後方にはペプシが繋がれていて、吠えている。噛むから気を付けてと、ドライバーさん。そ、そうなの？あと、もう１匹のタイガーはどこに？
待つ事３０分。玄関からＴシャツ、パンツ姿でブルーのサングラスをかけたMeenaさんがママと共に現れた。そのまま車に乗り込もうとして、振り返った瞬間、目が合った。「なぜここにいるの？」と驚いた表情のMeenaさん。ノーメイクだ。
ドライバーさん、来ている事を伝えてなかったんかい（汗）
「昨日はプレゼントをありがとう」とお礼を言われる。今日はこれからメガスターナイトコンサートのリハーサルがあるとの事。コンサートは５月にドバイ、６月にロンドンで行われると言う。そう言えばRavikumar監督も同じ事を言ってたな。
リハーサルが見られないか訪ねたら、内緒だって。がっくし。見たいなぁ。
見たい、見たい。
「時間だからごめんなさいね」とMeenaさんを乗せたランサーは出掛けてしまった。Meenaさんが出掛けた後、お父さんに聞いてみた。「何度も押し掛けて迷惑じゃありませんか？」「ノープロブレム」と笑顔と共に嬉しい言葉を貰った。ちょっと「間」があったのと笑顔が引きつっていたような気がしないでもないが。
まあ、本人を目の前にして「迷惑だ」とは言えないよな(^^;
でも、これでお父さんの承諾が得られたぞっと（笑）

　続いてRamya邸へと向かう。ArcotRoadから入るところを間違えて、近所の人に聞く。いつもと違う裏道から行って、なんとか無事にRamya邸到着。しかし、この悪路はなんとかならないものなのか？舗装されていないので、大きいな穴があちらこちらに空いているのだ。
Ramya邸のガードマンは、初めて見る顔だ。いつもの東洋人顔の人なら顔見知りなので取次いでくれそうなのだが…。そのガードマンに写真を見せながら、日本から来た事を伝え、会えないか聞いてみる。彼は、電話で中の人と話していたようだが、今は居ないと言う。１０日にならないと戻らないらしい。でも、車はあるし、彼が電話で聞いている事から、家に居るような気がする。もしかすると寝ているのかなぁ。とにかく非常に居そうなのだが…、諦めるしかないか。

　次はSenthil邸。家の前に行くと、付き人がガードマンと話し込んで居た。彼とはすでに顔なじみだ。私の顔を見るなり彼は「入れ、入れ」と門を開けてくれた。

　偶然にもキャンセルになった映画は、先日撮影見学した「Kashmir」。Karthikの都合でキャンセルになったらしい。以前放送されたNHKの番組でもKarthikの気紛れで撮影がキャンセルになった場面があったが、もしかしてわがままな人なのか？
SenthilさんにRajiniの新作映画について聞いてみると、出演は決まって居るとの事。おお！！そして９月から撮影開始だそうだ。先日逢った、Ravikumar監督は来年と言っていたが、来年と言うのは公開が来年という意味だったのかなぁ？
ヒロインについてはSenthilさんもまだ決まっていないと言って居た。Meenaさんだといいな。
ペプシコーラを御馳走になってお別れする。しかし、Senthilさん、気さくでいい人だぁ。

　続いてRambaちゃんのところだ。ガードマンに写真を見せようとするが、迷惑そうに「彼女はムンバイに行っている」と取りつく島も無い。彼女のお兄さんなら知っているので、会えないか聞いてみるが無惨な結果に。予想はしていたが、ガードが硬すぎるぞ、Rambaちゃん。まあ、女の子だから仕方ないか。

　コンサートのリハーサル、どうしても見たくて誰かツテは無いか考えてみる。そうだ、Neporeonさんならなんとかなるかもしれない。という事で、自宅を訪ねる。残念ながら彼は不在で、明日にならないと戻らないらしい。ん〜残念。

　夕方、スペンサープラザ内の日本語表示の出来るインターネットカフェ（？）で書き込み（笑）Yahooを見ると「白装束が…」というトピックスが出ていた。なんのこっちゃ？？
ガンジスで食事をした後、アショカさんの家に行く。アショカさんによるとタミルナード州でもSARS患者が出たらしい。Chennai市内から300km離れた田舎の村で、その人は外国に行った事がなければ外国人との接触も無かったらしい。それってSARSじゃないのでは…。
それからシムランが結婚したと言っていたが、どうやら誤報だったよう。
アショカさんにバイクで送ってもらい、バーへ。

2003年4月30日

　さすがに２日続けて訪ねるのは迷惑だろうし、明日はメーデーで撮影も休みだろうから、今日はMeenaさんの所へ行くのを止める。
マレーシア航空へリコンファームに行く。オフィスが移転してシンガポール航空のオフィス近くの新しいビルに入っていた。全面ガラス張りでなんか豪華。でも、お客さんは少なくてガランとしているので、すぐに確認してくれた。帰りにスーパーでミネラルウォーターを買い、一旦ホテルに戻る。
今回は結構暑いのに水を飲まないなぁ。なんでだろ？本当は積極的に水分を取った方が良いのだろうけど。

2003年5月1日

　早速、Meena邸へと向かう。ドライバーさんとガードマンが迎えてくれた。取次いでくれたが「マダムは疲れているので、イブニングに来い。」との事。「イブニングって何時頃？」「４時だ」「ＯＫ」
やったー！アポが取れたぜぃ！

　４時まで暇になったので、メール友だちのKovai Salaraさんの家に向かう。彼女の家は旧Meena邸の近くだ。
セキュリティに名前を名乗ると、いきなりプライベートルームに案内された。彼女は、今起きたばかりなのかぼさぼさの髪に寝巻き姿。「ちょっと待って」と部屋のあちらこちらにある神様の写真に、お香を持って歩いていた。
彼女の家族は、なんどもインドを訪れる私を、お金持ちだと思っているらしく、近くで建築中の家を買わないか？と勧めてきた。その家は２ベッドルームに２トイレット、大きなフロアーがあり、けれどとてもお買得だとの事。日本円で約３００万円らしい。とてもお買得だと強調していた。
でも、私はMeenaさんの新居の前のアパートに住みた〜い！
Kovai Salaraさんの話では、ドバイとロンドンのコンサートはSARSの為に延期になったらしい。「でも一昨日Meenaさんはリハーサルに行きましたけど…？」
なんでも昨日の夜、延期が決まったらしい。
という事はその日のMeenaのスケジュールが空いたって事か？日本に来てくれないかなぁ。
彼女は今からマラヤーラム語映画撮影のために、ケララ州のコーチに行くとの事。
映画では見る事のない、Tシャツ、パンツ姿と、とてもキュートなかっこで現れた。「コーチは自然がいっぱいで美しい所よ。是非行ってみて。」と勧められる。
写真でしか見た事がないけど、いつかは行ってみたいです。
何度も「朝食は食べた？」と聞かれるので、ちゃんと食べてはいたけど、イドゥリーをごちそうになった。
９月にまた来ますと、言い残しKovai Salaraさんの家を後にする。

　近くの旧Meena邸へ足を延ばす。職人さんが、屋根のペンキを剥がしたりして、リホーム工事中だった。売りにだすのかなぁ？

　昼食はＴ氏のたっての希望により、タージコロマンデルホテルの四川料理「Golden Dragon」。最初、地下のレストランに行ったのだが、服装チェックで断られてしまったのだ。
「Golden Dragon」のお昼はバイキングになっている。お値段は３００ルピー。こう聞くととてもお徳なような気がするが、ちょっと待った！実はこれがとんでもなく不味いのである。良く行くチョーラシェラトンホテルの上海倶楽部があれだけ美味しいのに、いくらなんでもこれは無いよなぁ。

　食後、落ち込んだ気分のままホテルのロビーに出ると、視界の端を横切る人あり。あれ？今の人、Devaに似て無い？いや、たぶんDevaだ。逢った事はないが。
彼がトイレから出て来るのを待つ。
トイレから出て来た彼に、思いきって声を掛ける。「あなたはMr.Devaでは？」

　不味い食事の事も忘れて、興奮してしまった。いやはや、Devaさんだと判った自分を誉めたい（笑）
４時まで時間が有るので、シェラトンホテルのカフェで休息する。外は排気ガスと熱風が凄いが、ここはまるで別世界。快適である。

　３時半にMeena邸へ向け出発する。しかし、この時捕まえたオートリクシャーが道を知らないでやんの。「真直ぐだ」と言うのにＵターンはするは、途中で止まっちまうは。なんとか４時ちょっと過ぎに到着。Meena邸の前にはPressと書かれた車が止まっていた。雑誌か何かが取材に来ているのかなぁ？
ガードマンが門を開けるが「今、撮影中だ」と入れてくれない。ドライバーさんが顔を覗かせ、入れてくれた。門をくぐり振り返ると、今までは気が付かなかったが、門の裏にライフル銃が立て掛けてあった。
先日と同じ作り付けの椅子に座って待つ。中から微かにMeenaさんの声が聞こえる。インタビューを受けているようだ。３０分も待っただろうか？ドアが開き、テレビ局の人と思われる人が数人出て来た。撤収が始ったようである。ドアの隙間から中を覗くとMeenaさんと目が合った。「まあ！」とちょっとびっくりした顔で出て来てくれた。今日は母の日用のテレビ番組の撮影だったそうだ。と、そんなやり取りをテレビカメラが撮っていた。「こんなところも撮るの？」とMeenaさん。なんだかとっても機嫌が良さそうだ。マスコミが居る時に、日本からファンが訪ねて来たのだから、機嫌が悪いはずもないか。
「ガールフレンドはどうしたの？」「赤ちゃんが生まれました」「うわ！それはすばらしいわ」と、大喜びしていた。
その時、遊びに来て居たらしいMeenaママのお兄さん（以前逢ったことがある）が帰ろうと玄関から出て来てバイクにまたがりエンジンを掛けた。彼の高校生くらいになる娘さん（Meenaさんの従姉妹？色黒でスレンダー。Meenaさんとはまったく似ていない）が続いて後ろにまたがる。それを見て居たMeenaさん。「サングラスを忘れてるわよー」と声を掛けた。「あ、いけない」と、その娘は家の中に戻る。素顔のMeenaさんを見たようで徳した気分。
「コンサートは、中止になったそうですね」と話題を振ると、中止では無く延期だそうだ。ドバイが５月２９日、ロンドンが５月３１日に変更になり、スケジュール調整が大変だとのこと。延期の理由もSRASでは無く、ビザの関係だどか。今回は、ラジニの出演はなくて、カーマラハッサンは…今の所判らないらしい。
リホームしている古い家は、たぶん貸すらしい。
結婚の事も聞いてみたけど「両親が探しているわ」と去年と同じ答え。まるで他人事だ。「結婚相手はインド人でないとだめなの？」「そうよ」ガ〜ン！
「インド人になります」
そしてこれが今回、一番聞きたかった事。「ラジニの新作のヒロインは決まったの？」残念ながらそういった話は来ていないらしい。
「ヒロインになれるよう祈ってね」
もう、祈ります。祈ります。毎日祈っちゃいますとも。
今日はこれからテルグ映画の撮影のためハイダラバードへ向かうそうで「パッキングしなければいけないの」とお別れ。

う、美しい〜

先日の素っぴんも良かったけど、フルメイクもいい！
このままず〜っと見ていたい…