マドラス日記 '02/01
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2001年12月30日

 インド初日。いつもお世話になっているアショカさんのお宅へ挨拶に行く。預かり物を渡す都合もあったし。
アショカさんはいつもの笑顔で迎えてくれた。最近のチェンナイ事情を聞いたりして、まったりと過ごす。アショカさんに因ると、昨年はまったく降らなかった雨が、今年は2週間程降り続き、道路が酷い状態になっているらしい。
先日、初めて餅を食べたそうだ。「死にそうになりました」と笑顔で言う。喉に詰まらせたらしい。気をつけないと、日本でも毎年亡くなる人がいるんですから。
アショカさん、今日は暇らしく一緒に映画を見に行くこととなった。取り立てて見たい映画もなかったのだが、どうせ見るならMeenaさんが出演しているやつがいいと「Shajahan」に決定。アショカさんのバイクに乗って映画館Rohiniへと向かう。正直、アショカさんの運転は下手なので恐いのだが。なにしろ、運転中に大笑いして、車にぶつかりそうになるんだもの。「おー、危ないです」って、アショカさん、あなたの運転が危ないです。ああ、出来る事なら替わって私が運転したい…。

 無事にRohiniに到着。
 公開7週を記念したポスター。Meenaさんは一曲しか登場していないのに使われております(^^)v

 Rohiniの「Shajahan」以外の上映作品はこんな感じ。

 「映画はどうでしたか?」アショカさんの質問に「ストーリーは良く無いけど、Meenaさんのダンスは最高でした。」と答える。あのふたり、絶対に別れるぞ。Vijayに頼り過ぎ。
 そういえば、映画を見ながらアショカさんは「ここは新しいLand Markだ」と言っていたけど、違うと思う。でも、新しいLand Markが出来ていたのか。アショカさんに聞いてみると、スペンサープラザに出来たのだと言う。スペンサープラザは2つのビルが繋がった形をしており、いつも行っているMusic Worldとは違うビルの1階に出来たらしい。

 映画の後、Anna Nagarに食事に行く。たまたま今日開店したというベジタリアンレストラン。おいしく場所も判りやすいので、Rohiniに来た折りには利用させてもらおう。

 アショカさんは夕方仕事があるというので、スペンサープラザまで送ってもらい別れた。さっそくLand Markへ行ってみるつもりだ。行ってみて、びっくりした。中3階まである、大きなショップだったのだ。古いLand Markはビルの地下にあってゴチャゴチャっとした感じなのだが、新店舗は今時のモダンで、おしゃれなショップであった。CDやカセットはMusic Worldとほとんど変らないのが寂しいが。

 年末年始にはラジニのポスターがあちらこちらに貼られている。内容はラジニに直接は関係なかったりするけど。
 アショカさんによると、ラジニは今、大きな行動を控えているらしい。昨年起こった俳優誘拐事件の時、タミルの俳優達から募金を集めたのがラジニで、それが今になって問題化しているとの事。ラジニ自身に問題があるわけではなく、たまたま集めたのがラジニだったのだという。

2001年12月31日

 2001年の締めくくりはやっぱりMeenaさんでしょ。という事で、Meena邸へとリクシャーで向かいました。アショカさんの言葉どおり、道路が凄い状態。普段でもデコボコなのに、さらに酷い事に…。

 Meena邸へと到着すると、すでに顔を覚えてくれたセキュリティーが門を開けてくれる。電話番のおじさんも笑顔で迎えてくれるようになった。(ここまでの道のりは長かった…感涙)玄関を入るとカメラの三脚が置いてあった。先客が入るのか?という事はMeenaさんが居るという事だ!
ほどなくドアが開く。そして出て来たのは…日本人!!
わたし以外にもMeenaさんに逢いに来る日本人が居るとは…もしやライバル?
「お仕事ですか?」と聞いてみる。「いえ、プライベートです」との事。やはりライバルか!
その事はさておき、肝心のMeenaさんはサマーセーターにパンツという、映画では絶対に見られないカジュアルなかっこで登場。お化粧もほとんどしていない。
Meenaさんはロンドンから戻ったばかりで、ほとんど寝ていないとか。今まで何度か御会いしているが、確かにテンションが低くて疲れている様子。そろそろ公開される「Kadhale Swaasam」の事を聞いてみる。やはり南アフリカで撮影されたそうだ。とても寒かったらしい。Meenaさんによると来月公開との事。(これを書いているのが2月10日なのだが、未だに公開されていない)
気になっている事を聞いてみる。「明日はラジニ邸へ行かれるのですか?」実は1月1日はラジニの娘さんの誕生日なのだ。昨年の1月1日にMeenaさんはラジニ邸へと行っている。あわよくば、一緒に行ってラジニにも逢ってしまおうという寸法だ(笑)。残念ながら「明日は撮影が入っているので行かないわ」。さ、撮影!?是非見たい!Meenaさんにお願いしてみる。意外にも簡単にOKが出た。ちょっと離れたところで話を聞いていたMeenaママの「明日の撮影はちょっとしか出演しないけど…」という言葉が気にはなったが。
帰り際「写真を撮らせて」とお願いしたら「明日にしましょう」と断られてしまった。私的には普段着のMeenaさんの方が、好きなんだけど…。

 Meena邸を後にして向かったのはSenthil邸。セキュリティーに「AVMスタジオで撮影している」と聞いて、AVMスタジオに向かう。
ここではコメディシーンが撮影されいた。Senthilだから当たり前だけど。

 そしてここにはあのKovai Saralaが居た!実は彼女には是非とも逢ってみたかった。しかし、ほとんどのタミル語映画に出演している彼女に逢うのは不可能に思われた。まさかこんな所で会えるとは…。
実際の彼女はとても物腰の柔らかい、やさしい人であった。「昨日、Shajahanを見ました。あなたがVivekと出演していました」と言ったら笑っていた。
やはり売れっ子らしい彼女は、自分のシーンが終わると車に乗って別の撮影所へと行ってしまった。後10分遅かったら会えなかったかもしれない。
ちなみにこの写真はSenthilさんに因るもの。

 こちらはおなじみSenthilさんと撮影スタッフ。フィルムのカメラではなく、VTRのカメラで撮影していたので、テレビ番組か?と思い聞いてみたら、「Count Down」という映画らしい。公開が楽しみ。

 Senthilさんは普通のインド人と違って人を区別しない。私を乗せてきたリクシャーワーラーにもチャイを勧めたりする。こんな所も人気のひとつかも。

 少し奥くにある建物に見覚えのある顔を見つけた。彼は…もしかして…撮影スタッフに確認してみると、やっぱり。
そう彼は「パダヤッパ」に出演していた蛇おじさん(笑)Anumohanであった。撮影が終わったのか、Senthilさんも加わって、少しお話をする。日本で「ムトゥ」が公開された時「踊るマハラジャ」というサブタイトルが付いたなど。

みなさんにお礼を言ってお別れし、食事に行く。

 どこかで見たような(笑)

 ちょっと遅い昼食。この辺りのレストランを他に知らないので、以前来た事のあるチャイニーズレストランにした。このレストランの入っているビルは、映画の撮影にもよく使われている。
 食事の後、Prashanthのオフィスへと向かう。事務所の前でリクシャーを降りると、2階の窓からスタッフのひとりがおいでおいでをしている。遠慮なく2階へあがって行く。プラパパ事、Thiagarajan氏がもうすぐここに来るので待っていろと言う。パソコンが2台置いてある部屋で待たされる。スタッフの一人がワープロを打ち込んでいる。タミル語だ。画面一杯に流れていくタミル語を見ながら、ボケッとしていたら眠くなってしまった。一時間ほどした頃だろうか、Thiagarajan氏がやって来た。
「きみの友だちが"Chocolate"に出ていただろう?」などと話しする。一番聞きたかった事を質問してみた。
「Prashanthの新作"Winner"にMeenaさんが出演するのは、本当ですか?」
「そんな予定はないよ。Simranなら出演するけど。きみはPrashanthとMeenaの共演が見たいのかい?」
「ええ、是非。明日、Meenaの撮影を見学できる事になったんです」
「それはおめでとう。健闘を祈るよ(笑)」
実は以前、Thiagarajan氏に「Meenaと結婚したいんです」と話した事があるのだ。
 夜、Kapaleeswar Templeへ。
大晦日だからか凄い人、人、人。

明日のMeenaさんのシューティング見学、本当に出来るのだろうか?という不安な気持ちで、眠れない夜を過ごしたのでした。
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