マドラス日記 '01/03
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3月17日
 ホテルのレストランで朝食を済ませ、アショカ家へ向かう。チェラさんからホテルのチェックアウトが12時までだと、聞いて慌ててチェックアウトしに戻る。荷物は昨日のうちにほとんどまとめてあったので楽だ。荷物はアショカさんの家で預かってくれるそうなので、リクシャーを1台チャーターし運び込む。1台のリクシャーにトランク3つバック3つ、人が3人も乗れるとは…知らなかった。

 女性陣はメヘンディをするのだそうで、私はひとりで「Rishi」を見に行くことにする。写真はアルバムを見る、るみちさんとしばちんさん。アルバムを見ていて気が付いた。アショカさんってば、日本人を連れて行く所はいつも一緒なのね(笑)
 アショカ家の前でリクシャーを拾い、アショク・ナガルにある映画館Chandaranを目指す。リクシャーワーラーと「Rishiを見に行くのか?」「そうだ」「面白いぞ」「俺はmeenaファンなんだ」などと会話しながら、30分近く掛かったであろうか、映画館に到着。お金を払うと「帰りも俺を使ってくれないか」と言って来た。客を見つけるのが大変なのだろうか?映画館の周りを散策してから帰ろうと思っていたので断わったのだが、しつこく食い下がってくる。ついに根負けして「OK」と言ってしまった。
チケットはどこで買うのだろう?と、キョロキョロしていると、そのリクシャーワーラーが「ここで買うんだ」と教えてくれた。無事チケットが買えたので、看板の写真を撮ろうとしていると「もう始まっているぞ!」の声。ええ!?そうなの?12時からじゃないの?そう言えば駐車場に全然客が居ない…。急いで館内に入り階段を昇る。一番高い席を買ったので2階席なのだ。もぎりのおじさんにチケットを見せ、席に付こうとするが真っ暗で見えない。普通は案内してくれるんじゃぁないの?適当に一番前の席に座る。後から来た客はちゃんと案内してもらっていた。ち。
運良くmeenaさんが登場するシーンには間に合った。相変わらずかわいい。が、声が吹き替えなのが残念だ。目が慣れて客席の状況が解ってきた。客入りは4割りといった感じだ。土曜の昼に、これくらいの客入りは多いのかな?
「Rishi」のアクションシーンはハリウッド映画からのパクリ。見ているインド人達はわかっているのだろうか?多分、スイスとロンドンでロケされたミュージカルシーンは見ごたえがある。トラックドライバーが馬鹿受け。警官がもらい泣きするシーンも受けていた。映画館での様子を知っているとVCDやDVDで見ても、思い出して楽しめるのだ。
 「Rishi」の看板。看板の下のリクシャーワーラーが「俺を使え」と言って来た。すると、すかさずここまで乗せてきたリクシャーワーラーが「俺の客だ!」と。

 隣はPrashanth。
 さらにその隣は大ヒット中の「Friends」。主演はVijay。

 映画館の全景。
 アショカ家への帰り道、「ここが俺の家なんだ」とリクシャーワーラーが指差す先には…家とは呼べないような、椰子の葉で作られた小屋が点在していた…。
たまたま日本人に生まれたから贅沢な生活をしているけど、もしインドに生まれていたら…そう考えると、ね、値切れない…。
もしかするとそれが目的だったのかもしれないが…。

 アショカ家へ戻ると、ちょうどメヘンディが終わった所だったらしい。
昼食はスレシュさんに買い出しを頼む。私はチャパティとピザ。チャパティはいつもどおり美味しいが、さらに美味しかったのがピザ。これはイケる。普段小食な、るみちさんも、むさぼり食べていた(笑)
 昼食後もひとりで行動する。徒歩でJanakaraj邸へ向かう。アショカさんの家から10分位の所にあるのだ。
 写真は、その途中で見つけたセンディルのポスター。映画なのかなぁ?もし映画なら是非とも見たい!

 訪ねて行くとセキュリティが覚えていてくれた。残念ながらJanakarajは撮影に出かけているとの事。「今日、日本へ帰るのだ」と言うとセキュリティは残念がっていた。とりあえず持参した写真を渡してくれるようお願いし、Janakaraj邸を後にした。

広い通りに出てリクシャーを拾い、アンナサライ郵便局へ行く。お正月に、ここにグリーティングカード屋さんがお店を出していたからだ。もしかしてポスター屋さんでも出ていないかなぁ〜と淡い期待を抱いていた。しかし、ポスター屋はおろかグリーティングカード屋まで無くなっていた。あったのはボールペンや家庭雑貨などのお店であった。そう言えば街中に貼り出されている、映画のポスター自体少なくなっている。衛星放送やケーブルテレビが普及しているので、残念ながら映画が下火になってきているのだろう。

地下道を通って道路の反対側にある映画館へ行ってみる。下火になってきているとは言え、沢山の人で賑わっていた。そうそう、この地下道の入り口に古びた本を並べて売っている人がいる。こんな古びた本を買う人なんているのかなぁ?などと思いながら眺めていると、意外と売れているのだ。でも、売り方が少し変。本をちらっと見せて写真のような物だけを売っているのだ。よくよく見ているとそれは「エロ写真」であった(笑)「エロ写真」と言ってもかわいいもので、日本の週刊誌のグラビアの方がよっぽどどぎつい。

 ここで「Rishi」のポスターの写真を撮る。
 隣の映画館ではVijaya Santhi主演の映画が上映されていた。

 アンナサライにある大看板。
 イギリス統治時代の建物の後ろに、近代的なビルが。「Thenali」のオープニングに登場するので注意して見てみて。

Vijaya Santhi主演の映画のポスター。
 ヒンデイ語映画「Mohabbatein」のポスター。

こんな所にも「Rishi」のポスターが。
 アンナサライを歩いていると、こんな旧い建物を目にする。

これはただいま大ヒット中「Minnale」の大看板。

 さらに歩いて、昨日行ったスペンサープラザへ向かう。
昨日は時間が無くてゆっくりと見られなかったので、もう一度music worldへ行きたかったのだ。ここで思う存分探しまくる。で、見つけました。meenaさん出演のテルグ語映画のVCD。さらにカセットやCDを買いまくる。昨日は在庫切れだったMinnaleのCDが大量に積まれていた。今日、入荷したらしい。帰り際、悩んだ末に、昨日しばちんさんが買った インド版バービーのスペシャルエディションを、同じ KIDS"Я"KIDS(この店名、どう見てもトイザラスのパクリ。実はロゴも良く似ている)というお店で買ってしまった。お店の人に「昨日の女の子に頼まれたのか?」と聞かれたので「そうだ」と答えておいた(笑)

スペンサープラザから出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。リクシャーを拾おうとして、ハタと気が付いた。そう言えば私はアショカさんの家の住所を知らないのだ。Prabhu Devaの家の近くだという事を思い出し、リクシャーワーラーにPrabhu Devaの住所を告げ、いくらになるか聞いてみる。「60ルピー」と言ってきたので「半分の30ルピーだ」と言うと、「あ〜」と、そりゃないよ〜セニョリータと言うような返事が返って来た。やはり安過ぎたかと反省(笑)し、「40」で交渉成立。(昼間、値切れないと言ってたじゃないか〜と言う突っ込みもあるだろうけど、交渉が面白いので止められないのだ(笑)その代わり、チップをはずむようにした)リクシャーワーラーにPrabhu Devaの住所をもう一度言う。「フィルム・アクターのPrabhu Devaだ」「ダンサーだな?」「そうだ」などとやり取りしながら、アショカ家に戻る。

アショカ家に戻るとアショカさんが居た。アショカさんに会ったのは15日の朝以来だった(笑)「meenaさんに会えましたか?」と質問される。「お母さんと一緒にケーララ州へ撮影に行かれていて、会えませんでした」、可哀相に思ったのか「かつやさんはかっこいいんだから、meenaさん、かつやさんと結婚しちゃえばいいのに」と言ってくれた。アショカさん、その言葉だけで十分です。でも、そうか俺ってかっこいいのか(笑)
アショカさんは何故か慌てていて、「この本はいりませんか?」と私が以前差し上げた本を手渡そうとしている(笑)「アショカさん、その本は私が上げた本なんですけど…」「これは入りませんか?」と、今度はどこから手に入れたのか「たまごっち」を手にしている。「そ、それは…」るみちさんが「それはアショカさんが、保管しておいてください。10年くらいしたら、値うちが出るかもしれないから」と(笑)。
そんなやり取りをしていると空港へ行く時間となった。お別れを言い、タクシーで空港へと向かう。
空港の入り口には何故かマレーシア航空の便名が書かれていない。まさか?またやってくれたか?マレーシア航空。が、なんて事はない。マレーシア航空は国内便と同じターミナルとの事。ゴロゴロとカートを押して向かう。意外と空いていて無事にチェックイン。ロビーで待っていると日本人らしき人達が意外と多いのでびっくりした。街中では会わないのに…。12時過ぎに無事機上の人となり一路、マレーシアへ。マレーシアで乗り継ぎ3月18日午後7時、成田へと戻ってきた。

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