南インド マドラス日記 1
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'99.09.24

映画の看板の写真を撮るなら早朝がいいですよとのアドバイスにより、朝食前に出発しました。朝7時頃だったと思います。まだ車の通りが少なくて昼間の雑踏が嘘のよう。こちらの看板はこれから公開される映画のものです。

こちらもこれから公開される映画『TIME』の看板です。
御存じ『PADAYAPPA』の看板です。
こちらも『PADAYAPPA』。この2枚は写真を拡大したものなので、近くで見るとボケボケ。最近はこうした写真を拡大した看板が増えていて手書きのものは減っているそうです。おかげで職人さんの仕事も減ってしまっているとか。
全景はこんな感じ。バスと比べてもらうと大きさが判るでしょうか。
こちらは昔ながらの手書きによる看板です。個人的にはこちらの方が好き。
こちらも同じく手書き看板です。
さらに引いて見ると、こんな風に並んで建ってます。早朝なので道路はガラガラですが、もう少し経つとどこから沸き出してくるのかと思う程の人人人で賑わいます。一日中クラクションが鳴りっぱなし。
この辺でマドラスの道路事情をお話しますと、広目の道路にはちゃんと歩道が整備(ところどころ壊れてたりするけど)されています。けれど、歩道を歩く人はおりません。みんな車道を歩きます。なぜなら寝ている人がいるから。車がブンブンと通っているすぐ脇で熟睡している人がいたりします。車道は、車はもちろんオートバイやリクシャー、自転車、牛車、歩行者が我先にと通行しているので、気の弱い人は車の運転なんて出来ないのではないでしょうか。車のすぐ脇をオートバイがすり抜けるなんていうのは当たり前。しかもそのオートバイには4人家族全員が乗ってたりします。よく事故が起きないものだと感心しきり。道路を横断するのはコツを掴むまで大変です。横断歩道なんてありませんから車やオートバイ、リクシャーの合間をうまく縫ってササッと渡らなければなりません。マドラスを走っている車ですが、ほとんどがロンドンタクシーのような国産車です。吹き付け塗装じゃなくて、ハケで塗っているんじゃないか?と思うような塗装です。たまに洒落た車が走っているなーと見てみるとヒュンダイでした。スタレーットに似た形で、お医者さんがよく乗られているそうです。あ!そうそう。日本と同じ左側通行なので違和感ありません。

インドの街角。

町中で野牛を見かけることがあります。なぜ町中に牛がいるんですか?と質問してみたら「みなさん、そういう質問をされます。でも、逆なんです。牛がいるところに人間が街を作ったのです。」との答え。

4つの劇場からなる映画館。ドルビーデジタルサウンドシステムはもちろん最新のdtsも完備。
映画館の駐車場です。今、公開されているのは『ヴァンパイア』というハリウッド映画とタミル映画が3本。タミル映画のタイトルはタミル語で書かれていたので読めませんでした。
こちらはチケットを購入する窓口。光って読み難いかもしれませんが40ルピー(約120円)とインドでは結構いいお値段。ちなみにスクリーンに一番近い席は6.5ルピー。これは国で決めている値段だそうで、この値段の席はどの劇場にもあるそうです。但し、あの大きなスクリーンの最前列は辛いと思う。館内は撮影禁止だったので写真はありませんが、本当に大きな劇場で日本でいうところのコンサート会場のようです。開演前のお掃除している所をお邪魔したのですが、とても親切に案内していただけました。それもAshokさんが日本の映画関係者(間違ってはいないような気もするが)だと紹介したせいでしょうか?
屋上にまで案内してくださり、マドラス市内を一望出来ました。
映画館内の螺旋廊下を上から望む。
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